これはなに
- 今までのやり方を変えて目標に取り組んだ1年でした
- 実際にやったり、人に会ったり、本を読んだりして考え方が変わった
- 少し先を見てどうすべきか考えるスキルが伸びた気がします
やったこと
今年は公私ともにイベントがたくさんあった。まず第一子が産まれ父になった。毎朝子どもの顔を見ると幸せな気持ちになる。よく笑ってくれるし、元気に育ってくれて最高です。
YAPC::Kyoto 2023にオンラインで登壇した。発表の一部は第78回 Perl Webアプリケーションのリプレイスで大事なこと ~Stranglerパターンで段階的に移行する(1) | gihyo.jpに書いた。WEB+DB PRESS休刊前に書けてよかった。ただ、YAPCで話したリプレイスは別の方法に変更して現在は進めている。さらに良い改善方法が見つかったからだ。今の進捗状況を見てると、サンクコストを気にせずに今年の2月に方針転換を決断してよかったと思う。
方針転換からの反省と、今後の改善の手がかりを探すために生産性の計測に着手した。計測の取り組みはDiverseが開発生産性を計測する理由 - Diverse developer blogやDiverseエンジニアチームの23年の開発を振り返る - Diverse developer blogに書いた。この計測によって誤った思い込みが正されてよかったし、次に取り組むべき課題も見えてきた。
そして、今年は自分がコードを書く時間が徐々に減っていった。意図的に減らしたというより、中長期の成長を考えると別のことをやる必要性に気づき、結果的に減っていった。この気づきは今年読んだ本、前職の同僚や他社のCTOに会うことで生まれた。
特に、今年読んだ本の中で『スーパーエンジニアへの道―技術リーダーシップの人間学』がダントツで良く、今の自分に突き刺さるアドバイスが書かれていた。この本は91年初版で自分が生まれたころに書かれた本だ。まさかこんな古い本に今の自分の課題が言語化されているとは思ってもなかった。
事業の経営、社員のマネジメント、目標設定はプログラミングの技術よりも歴史が長い。CTOは技術はもちろん、経営に関わる周辺知識の理解も必要だ。その理解には、少なくとも00年代以降の本じゃないと時代が合わないから読む価値は低いと思い込んでいた。でも、自分の知識が乏しいだけで、それは間違いだと思い直した。やり方や考え方を変える大きな転機になったし、もっと自分の知らない事と人に向き合おうと思い直した。
あとは公私ともにコミュニティへの参加を積極的に行った。CTO協会は個人会員で参加しており、他社のCTOと積極的に会って話した。プライベートは子どもが出来たので奥さんの友人と会ったり、自分が通っているCrossFitのコミュニティに子連れで参加した。育児を理由に外への接点を自分も妻も減らすのは嫌で、誰かと何かをやることに億劫にならない家庭でありたい。
来年もやること
今年の10月から毎朝5分の振り返り日記をつけている。昨日の反省点や改善点を毎朝起きて1時間以内に書いている。GitHubにdayoneというプライベートリポジトリを作り、ブラウザからMarkdownで書き残している。これが一番ストレスなく継続できると判断した。日々の目標に向き合って、どうすれば課題解決できるか頭の負荷が高すぎず少なすぎずバランスが良い。さらに朝なので改善に取り組む時間がある。来年もこれを継続する。
毎朝5分日記が象徴的だったが、今年は「少し先を見てどうすべきか考える」スキルが伸びた気がする。目標に向かって何ができるか来年もトライしていきます。良いお年を。